痛風の発作

痛風の発作のメカニズム

滑膜・関節腔

 痛風による関節の腫れや痛みは、滑膜(かつまく)などの関節の組織に蓄積した尿酸の結晶がはがれて関節腔(かんせつくう:関節の骨と骨の間で滑液で満たされています)内に遊離すると発症します。遊離した尿酸の結晶は、ばい菌などの異物とみなされ、体の持つ免疫反応により白血球が排除しようと働きます。この時の炎症反応によって腫れや痛みが引き起こされます。

痛風の発作が起こった時の応急処置

 炎症を抑える為、氷や濡れタオル・湿布などで患部を冷やします。この時 患部を心臓より高い位置に上げておくと効果的です。患部をマッサージするのは良くありません。飲酒も炎症を悪化させるので控えましょう。
また、市販の鎮痛消炎剤を服用する場合はアスピリンが入っているものは症状を悪化させるので避けるように注意して下さい。

尿酸降下薬の服用と発作

 尿酸値を下げる為に尿酸降下薬を服用している時に痛風の発作が出た場合はそのまま服用を続けますが、服用をしていない時に発作が出た場合は発作が治まるまで服用は避けるようにします。これは尿酸値の変動が大きいと発作が悪化するおそれがあるからです。
また尿酸値が下がっていく過程では関節に蓄積した尿酸の結晶がはがれやすくなり、発作が出る場合があります。

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